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米里振興会×JIT 地域活性化へ連携、イベント初開催

米里振興会×JIT 地域活性化へ連携、イベント初開催
JALグループ各社の社員有志の指導で完成させた紙ヒコーキを元気よく飛ばす子どもたち

 奥州市江刺の米里振興会(菊池進会長)とJAL(日本航空)グループの㈱JALインフォテック(東京都港区、小山英之社長、JIT)は24日、江刺米里の旧木細工小で地域活性化イベントを開いた。地元の親子ら約70人が参加し、同グループ各社の社員の指導で紙ヒコーキを制作。清流で遊んだり地産地消の昼ご飯を頬張ったりして米里の魅力を再確認した。
 同グループのIT中核会社のJITは、環境保全や地域振興などの社会貢献事業にも取り組む。2年前に群馬県で開かれた地域活性化セミナーに、同社社員と同振興会員が共に参加したのが縁で交流がスタート。社員が米里で住民と懇談するなど、過疎地域の活性化や旧校舎の利活用を巡りアイデアを出し合い、今回の共催にこぎ着けた。
 初回のイベントは、23(令和5)年3月末で閉校した同小の体育館と運動場で開催。地区民や地区にゆかりのある幼児や児童とその保護者らが参加した。
 折り紙ヒコーキ教室は、JIT社員で折り紙ヒコーキ協会認定の資格を持つ伊藤信彦さん(58)ら、グループ各社の5人が指導。航空機や空港の仕事について紹介した後、親子が「JAL」のロゴ入りの紙を1人1枚ずつ折り、完成させた紙ヒコーキの飛距離を競った。
 江刺ひがし小5年の菊池梨花さん(10)は「折るのも飛ばすのも難しかったけれど、みんなとできて楽しかった」と喜んでいた。
 お昼には、木細工お茶っこの会の会員が手作りしたおにぎりや旬の新鮮野菜で腹ごしらえ。旧校舎脇を流れる鳴瀬川(人首川)で川遊びを楽しんだり、運動場でシャボン玉を飛ばしたりして交流した。
 JITビジネスイノベーション事業本部の明石拓也さん(46)は「予想以上の盛り上がり。米里や奥州市の活性化につながるよう、これから活動を積み重ねていきたい」と展望。菊池会長(74)も「今回のイベントをきっかけに米里全体を盛り上げたい。今後はキャンプや婚活イベントも検討していく」と意欲を語った。