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「こどもホスピス」 実現託すコーヒー  売り上げの一部、開設へ寄付(水沢・専門店)

「こどもホスピス」 実現託すコーヒー  売り上げの一部、開設へ寄付(水沢・専門店)
市役所本庁でドリップバッグを販売した「はとむねコーヒー」の渡邊幸子さん(左)と柏山大生さん

 水沢のスペシャリティコーヒー専門自家焙煎豆小売り・卸売業「はとむねコーヒー」(渡邊輔代表)は、前沢明峰支援学校中学部2年の柏山大生さん(14)の絵をデザインしたドリップバッグを販売し、売り上げの一部を一般社団法人いわてこどもホスピスに寄付する。渡辺代表(46)の長女は重症心身障害児で、妻幸子さん(44)は「こどもホスピスは本当に必要な場。少しでも法人の活動の支援になれば」と思いを込める.。
 同コーヒーは今年2月から5月まで、柏山さんの絵を使ったドリップバッグを制作・販売。低出生体重児を育てる保護者団体「リトルベビーサークル」に売り上げの一部を寄付した。
 今回は第2弾の活動と位置付ける。6作品をデザインしたドリップバッグを10月から年末まで限定販売している。
 同法人は、命にかかわる病気や障害がある子どもと家族が自由にのんびり過ごせる施設「こどもホスピス」の開設を目指しており、渡邊さん夫妻が趣旨に賛同。柏山さんもデザイン料をもらわず寄付に充てる。
 渡邊さん夫妻の長女(小学2年)は、生まれた時に脳出血を起こした。寝たきりで全面的な介助が必要。他に息子が2人いて、幸子さんは「入退院を繰り返し付き添いが必要になると、その間家族はばらばらになる。一緒に過ごせる場所があることは、家族にとって心強い」と同ホスピスの必要性を痛感する。
 26日は市役所本庁でドリップバッグを対面販売。市職員のほか友人や知人も立ち寄り、多くの人が買い求めた。冬休み中の柏山さんも手伝った。
 「病院に付き添う家族へおいしいコーヒーを届けたい」との思いから、事業を立ち上げた渡邊さん夫妻。「大生君の活動は、私たちにとって心の支え。活躍してくれることが本当にうれしい」と笑顔で話した。
 はとむねコーヒーのオリジナルドリップバッグは、ネットでも販売している。