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陸上競歩の高橋選手(水沢中出身、パリ五輪出場)、今後続く重要大会へ意気込み語る
陸上競歩の高橋和生選手(28)=ADワークスグループ所属、水沢中出身=が、佐賀県で開催される第回国民スポーツ大会(国スポ)の岩手県選手団主将を務めることになった。同選手団壮行式を翌日に控えた25日、高橋選手は奥州市役所本庁に倉成淳市長を表敬訪問。パリ五輪・男女混合競歩リレーの結果を報告しながら、来年東京で開催される世界陸上、28年のロス五輪出場に向けた意気込みなどを語った。10月下旬には、東京世界陸上出場を懸けた選考レースに臨む。
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高橋選手は北上市出身で、小学2年生の時に水沢へ転居。少年野球チーム「水沢リトルリーグ」で白球を追う日々を送った。競歩は花巻北高に進学してから始め、3年時に南関東インターハイ5000mで3位入賞。早稲田大を経て現在は、不動産関連業のADワークスグループに所属しながら、競技活動を続けている。
パリ五輪では新種目の男女混合競歩リレーに挑戦。42.195kmを男女ペアが交互に2回ずつ歩きタイムを競った。高橋選手は立命館大の柳井綾音選手(20)と組み、25組中13位の2時間58分08秒でフィニッシュ。高橋選手は1回目(1区、11.395km)が区間11位の44分04秒だったが、2回目(3区、10km)は区間7位の39分35秒と健闘した。
高橋選手は佐賀で開かれる国スポにも参加。10月14日に行われる10km競歩に出場するほか、岩手県選手団主将も務める。さらに同27日には、来年東京で開催される世界陸上代表選考を兼ねた日本選手権35km競歩に挑むなど、重要な大会が続く。
高橋選手は25日、白を基調としたパリ五輪日本選手団公式服姿で奥州市役所を訪問。4階の市長応接室前では職員が横断幕をかかげ、拍手で出迎えた。
倉成市長は「初の五輪でベストを尽くされたと思う。“歩く”とはいえ、われわれから見れば走っているくらいの速度だ」とたたえた。奥州市が米国ロサンゼルス近郊のトーランス市と友好都市協定を結ぶことも紹介。「4年後のロス五輪の時は、多くの人たちが観戦に訪れると思う。ぜひとも勇姿を見せてほしい」と期待を寄せた。
高橋選手は「パリでは8位入賞の目標に届かなかったが、来年の世界陸上、4年後のロス五輪ではもう一度頑張りたい。引き続き応援よろしくお願いします」と決意を述べた。
市と市体育協会(長野耕定会長)は、11月9日に高橋選手を講師に招いた陸上教室を水沢公園陸上競技場で開催予定。市内小学4-6年生100人を募集する。高橋選手は「競歩という競技があることを知ってもらいたい。体を動かす楽しさも実感してもらえたら」と話している。