「二百名山」焼石岳頂上周辺 錦秋鮮やか登山客魅了
「二百名山」焼石岳頂上周辺 錦秋鮮やか登山客魅了
日本二百名山に数えられる胆沢若柳の焼石岳(1548m)周辺で、紅葉が見頃を迎えている。好天に恵まれた3日、県内外から駆け付けた登山愛好家たちが色鮮やかな絶景を満喫していた。
東北地方全体が高気圧に覆われ、同日の県内は爽やかな秋晴れ。焼石岳登山道の一つ「中沼ルート」の登山口駐車場には、日の出前から県外ナンバーの車が次々とやって来た。駐車場や中沼、上沼周辺の木々はまだ緑色だが、標高1150mの銀名水避難小屋を過ぎたあたりから、徐々に黄色や赤色に染まる草木が目立ち始めた。
泉水沼のほとりからは、焼石連峰主峰の焼石岳が目の前にそびえ、振り返ると横岳(1473m)から獅子ケ鼻岳(1292.9m)へと続く尾根や斜面もすっかり秋色に。険しい山道を登って来た者だけが味わえる絶景だ。
仙台市から訪れた登山歴10年の会社員、塩野雅人さん(29)は「初めて来た。天気にも恵まれ最高の景色を見られてよかった」と満足そう。東京から駆け付けたという会社員の女性(30)は、焼石岳も加わる「三百名山」を制覇するため毎週山に登っているベテラン。「東北の山もたくさん登っているが、焼石岳は素晴らしい。もっと有名になってほしい」と語り、青空と紅葉が織り成す自然美を写真や動画に収めていた。









