家内安全、五穀豊穣願い込め―― 稲荷田大権現が門付(水沢)
家内安全、五穀豊穣願い込め―― 稲荷田大権現が門付(水沢)
水沢西部の北下幅地区で活動している奥州胆沢北下幅神楽(千葉新太郎庭元)は2日、地元集落で正月恒例の門付を行った。日本晴れのすがすがしい天気の中、会のメンバー12人が一日かけて80軒ほどを訪ね、「稲荷田大権現」を披露。今年は高校生も新たに演舞に加わり、1年の家内安全や五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈願した。
同神楽は、奥州市無形民俗文化財に指定。途中に中断期間も挟みながら昨年には神楽創設から150年の節目を迎えた。門付は集落のほぼ真ん中を走る東北自動車道で東西を分けて交互に実施しており、今年は西側の地域を回った。
メンバーは笛や太鼓、手平鉦(てびらがね)を交代で奏で、各家庭の玄関や庭先で新春の縁起行事を実施。今年は初めて高校生も踊りや太鼓を披露した。水沢工高3年の上方凱さん(18)は「他のメンバーに迷惑をかけないようやりたい」と話しつつも、勇壮な演奏と舞を見せた。
一行が練り歩くのに合わせて住民らが門付を依頼する場面も。水沢名残の高橋隼人さん(28)ら一家4人は「練り歩くお囃子(はやし)の音が聞こえると外へ出てお迎えする」と話し、権現様に頭をかんでもらい、1年の無病息災を祈った。
同神楽の藤澤義和事務局長(61)は「天気にも恵まれ、住民にも歓迎を受けて非常にありがたい。今後も支援をいただきながら活動を続けていきたい」と決意を述べた。