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安寧祈願 大寒波なんの永岡蘇民祭 争奪戦、町外取り主は初(金ケ崎)
第38回おらが村の永岡蘇民祭(同祭実行委員会主催)は25日、金ケ崎町永沢上野中の永沢土地改良区駐車場で開かれた。日本気象協会が“今季最強・最長寒波”と表現するほど厳しい寒さの中、下帯姿の男たちが家内安全、五穀豊穣などを願いながら、荒々しく蘇民袋争奪戦を展開。紫波町日詰の会社員、畠山真さん(47)が取り主に輝いた。町外出身・在住者が取り主になるのは今回が初めて。
1988(昭和63)年に町内を襲った豪雨災害を契機に、復興と安寧、豊かな実りを願い始まった。毎年1月の最終の週末に開催しており、本祭前日には地区内の観音寺で前夜祭を執り行っている。
蘇民祭行事は県内各地に点在していたが、少子高齢化の影響で祭典運営に携わる人たちが減少。継続が困難になり幕を閉じる例が昨今相次いでいる。胆江地方でも2020(令和2)年に江刺伊手の熊野神社、24年には水沢の黒石寺で終了。下帯姿の男たちが出る同地方の蘇民祭としては、最も歴史の浅い永岡が唯一の存在となった。
開会式で実行委の高橋利男委員長(76)は「何とか地域と皆さんに元気を与えたいと思っている。歴史は浅いが一生懸命続けていきたい」と力を込めた。
時折激しく雪が降る中、県内外から集まった裸男人が入場。祈祷に続き男たちは「わっしょい、わっしょい」と気勢を上げながら、会場周辺を練り歩いた。
胆沢若柳のアメダス観測点で計測したこの日の最高気温はマイナス2・2度(午前10時52分)。見物客らが沿道に用意された清めの冷水を男たちに浴びせると、厳しい寒さも相まって体から湯気が上がった。
蘇民袋に入った小間木(こまぎ)が見物客らにまかれた後、蘇民袋争奪戦が開始。10分間の熱戦の末、紫波町の畠山さんが取り主になった。38回目にして町外出身・在住者が取り主になるのは初めて。
畠山さんは過去3回、準取り主にはなっていた。「永岡蘇民祭には10回ぐらい参加しているが、取り主になりたいと目標を立てていた。今年は例年以上に寒かったが、自分だけでなく家族や地域の皆さんが健康に暮らせることを願いたい」と話していた。