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奥州市内に“派生形”  都市や観光地に増える文字モニュメント

奥州市内に“派生形”  都市や観光地に増える文字モニュメント

奥州市内に“派生形”  都市や観光地に増える文字モニュメント
水沢第一高校前に設置された文字モニュメント

 地名を大きく表記した構造物「文字モニュメント」が、国内の都市や観光地に増えている。フォトスポットとして人気を集めるばかりでなく、写真を交流サイト(SNS)に載せることでその土地や観光地のPRにもつながる。一方、奥州市内では、設置場所や形状が一風変わった“派生形”の文字モニュメントが登場した。

「映え」を狙え!

 文字モニュメント(または文字オブジェ)は、TOKYO(東京)、SENDAI(仙台)、HANAMAKI(花巻)など、主に地名を英字で表記した立体構造物。観光地や駅前、空港など、人が集まる場所への設置例が増えているという。中には大人の背丈以上の巨大なものもある。
 スマホで気軽に記念撮影し、SNSにすぐ掲載する人も多い。背後に景勝地やその都市を象徴する建物、橋などが入るよう設置場所を工夫している所もあり、見映えのいい「映え写真」を狙うことができる。観光振興を狙う地域にとっては、格好のPR素材になっている。

100周年記念で設置(水沢第一高)

 奥州市内にも最近、文字モニュメントがお目見え。その一つが、水沢森下の協和学院水沢第一高校(及川竜玄校長、生徒360人)校門脇に設置された「MIZUICHI」というモニュメント。
 同校は今年11月、建学100周年を迎える。このほど、記念事業の一環で校門やフェンスを改修。その際「学校のシンボルをつくろう」と、生徒や教職員間でアイデアを練った。「大理石の芸術的な像」などユニークな案も寄せられたが、長く愛され予算的にも可能なもとして、文字オブジェを設置した。
 同校の略称「みずいち」の英字表記とともに、水沢第一(Mizusawa-Daiichi)の頭文字と「第一」の「1」をデザインしたエンブレムも並べた。
 及川校長は「映画の都、ハリウッドの山に掲げられた看板のように、本校を象徴するモニュメントとして、生徒や地域の皆さんに親しまれれば」と話している。

横断幕に理由あり(種山高原星座の森)

奥州市内に“派生形”  都市や観光地に増える文字モニュメント
種山高原星座の森は、強風が吹きやすい場所柄を考慮し、メッシュ状の横断幕を採用

 もう一つ、奥州市内に登場した文字モニュメントの派生形が江刺米里字大畑の「種山高原星座の森」(後藤一紀支配人)にある。センターハウス(管理棟)前に「SEIZA NO MORI」と記された横断幕が設置された。しかしその形状は、立体文字や看板風のモニュメントではなく、見るからに横断幕だ。なぜこのような形になったのか。
 これまでは敷地内の「風の又三郎像」の前などで記念撮影する人も多かった。だが、どこで撮影したか分かるようにと施設名を英字表記した看板を、センターハウス前に取り付けることにした。
 ところが同施設は標高730mに位置。見晴らしの良さが定評だが、その分、まともに強い風を受けやすく、冬期間は深い雪に閉ざされる。立体的な大型構造物を建てれば、飛ばされたり倒れたりする危険性があり、雪による耐用も心配される。
 そこで考えられたのが横断幕。メッシュ状の素材を採用することで、風を抜けやすくした。厳しい自然環境を踏まえた対応だ。
 同施設は今年でオープン30周年。施設スタッフは「横断幕の周りには、7-8月には黄色いキンシバイの花が咲く。花を絡めてぜひ撮影してもらえたら」と話している。