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“正しい”鳥獣対策を 専門家迎え研修会(江刺伊手・梁川)

“正しい”鳥獣対策を 専門家迎え研修会(江刺伊手・梁川)

“正しい”鳥獣対策を 専門家迎え研修会(江刺伊手・梁川)
3年目を迎えた伊手地区の「けもの大学」で講演する古谷益朗さん

 鳥獣被害は全国的な喫緊課題とされている。中山間集落が多い江刺地域でも、シカやイノシシ、クマなどによる農作物の食害、空き家等への侵入などが確認されている。効果的な対応を探ろうとこのほど、鳥獣被害対策の専門家を招いた研修会が相次ぎ開かれた。専門家は、手あたり次第や思い込みの発想ではなく、野生動物の生態などを踏まえた対策が重要になると訴えた。

 伊手地区では一昨年から「けもの大学」の名称で、研修事業を継続開催。同様の被害に悩む市内外の他地区から受講があるなど、関心の高さがうかがえる。
 3年目となる今年も、野生生物研究所ネイチャーステーション代表の古谷益朗さん=埼玉県=を講師に招いた。今月19日から来年2月17日まで4回にわたり、座学や実習を繰り広げる。
 初回の講義には30人余りが出席。古谷さんは「野生動物を何とかすれば問題が解決するーーという認識ではだめ。正しい対策ができる人材がいるか、正しい事実と技術を知っているかが大切だ。成功のカギは、地域の皆さんの意識改革。正しく攻めれば鳥獣に負けない」と強調。“正しい”をキーワードに、鳥獣被害対策の基本を説明した。

“正しい”鳥獣対策を 専門家迎え研修会(江刺伊手・梁川)
野生動物出没地点のシールが張られた衛星写真を見る、梁川振興会の菅原善厚事務局長

 同じ江刺の梁川地区でも今年から、古谷さんを講師に招いた研修会(梁川振興会主催)を開いている。今月18日に開いた2回目の研修会は約20人が受講。近隣の広瀬や玉里、さらに北上市からも参加があった。
 参加者たちは、地区内を撮影した衛星画像を印刷した大きな紙に、クマやシカ、イノシシの出没場所にシールを貼り、現状を「見える化」した。次回は出没現場に出向いて実習を行うという。
 同振興会の菅原善厚事務局長は「梁川でも鳥獣被害対策への関心は高いが、地域全体で取り組まないと効果は出ない。奥州市全体で同じような対策が広がってほしい」と話していた。