元気に笑いかっこよく 園児ら駆け最後の運動会(胆沢・愛宕保育園)
元気に笑いかっこよく 園児ら駆け最後の運動会(胆沢・愛宕保育園)
来年3月で閉園する胆沢若柳の社会福祉法人奥州いさわ会愛宕保育園(岩渕里香園長、園児21人)で10日、最後の運動会が開かれた。澄み渡る秋空の下、園児たちは大勢の保護者や地域住民らに見守られながら元気いっぱいに園庭を駆け、笑顔あふれる一日となった。
同園は園児数の減少などにより、27(令和9)年3月での閉園が決まっている。運動会はコロナ禍以降は時間を短縮し、大人が参加する競技も控えていたが、今回はできるだけ多くの人に参加してもらおうと、卒園児リレーや祖父母らによる玉入れなど全11競技を用意した。
テーマは「元気に笑ってかっこよく」。4、5歳児による剣舞で幕を開け、3歳児5人が声をそろえて選手宣誓すると、会場から大きな拍手が湧き起こった。園児たちは練習の成果を存分に発揮し、家族らに成長した姿を披露した。
園児減で保護者も減 中高校生ボランティア 若い力 運営サポート
最後の運動会を支えたのは、水沢商業高校、水沢第一高校、胆沢中学校から集まった17人の学生ボランティア。例年は保護者が用具係などを担っていたが、園児数の減少に伴い保護者も少なくなり、わが子の競技を見逃すことが懸念された。このため初めて学生に協力を呼びかけたところ、卒園生1人を含む17人が快く応じた。
学校の掲示板で募集を知った水沢商高3年の小野寺倫大さん(18)=水沢=は「テキパキと働き、最後の運動会を盛り上げてあげたい」と意欲を見せた。
卒園生の菅原大河さん(14)=胆沢中3年=も運営に協力。「当時は園児数も多く、年齢に関係なく仲良く過ごした思い出がある。園がなくなるのは悲しく寂しいが、最後に見ることができて良かった」と懐かしんだ。
佑悟ちゃん(5)、紬ちゃん(2)の活躍を見守った小野寺ひかりさん(43)は「いつもは保護者みんなで準備をしていたので、今年はボランティアに来てもらえて本当に良かった。最後の運動会で子どもたちの頑張りをじっくり見られてありがたい」と感謝した。
閉園プロジェクトを担当する菅原江里管理栄養士は「こんなに大勢集まってくれて驚きとうれしさでいっぱい。率先して動いてくれて助かる」と話した。
岩渕園長は「晴天に恵まれ、本当にうれしい。保護者の皆さんに最後までゆっくり見てもらえたのが何より」と笑顔を見せた。
同園は閉園後、胆沢南都田のいさわこども園に統合される予定。