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甚句間近 意気込み示す(江刺年祝連 踊りと囃子、合同披露)
第52回江刺甚句まつり(5月3~4日)で主役を務める、本年度江刺42歳年祝連「心舞蓮(しんぶれん)」(管野聡(さとし)会長)と同25歳年祝連「緋煌爤(ひこうらん)」(小原歩斗(あゆと)会長)による、踊り・お囃子(はやし)合同披露会は6日夕、お休み処えさし藤原の郷で開かれた。本番の衣装姿で、脈々と受け継がれてきた『江刺甚句』と併せ、両年祝連オリジナルの創作演舞を祭典関係者らに披露。本番への意気込みを示しながら、祭典成功への思いを改めて強くした。
42歳「心舞蓮」、25歳「緋煌爤」

祭りまで1カ月を切るころに実施する同披露会。42歳、25歳がそれぞれ実施した年もあるが、コロナ禍で祭りの開催時期が秋や夏などにずれた2020(令和2)年以降は、江刺西体育館や江刺体育文化会館(ささらホール)を会場に、合同で宴席を設けずに行ってきた。
今回は久々に宴席を設けながらの開催。同まつり保存会の高橋真毅会長は「昨年までは演舞を披露し、弁当を渡して終了という形。苦労して完成させた創作演舞や衣装、甚句踊りの練習成果に対し、関係者がねぎらいの言葉をかける時間もほとんどなかった」と語る。
この日は2団体合同で江刺甚句を、緋煌爤が『組甚句』を披露した。衣装紹介などに続き、2団体それぞれの創作演舞をお披露目した。
緋煌爤はオリジナル曲『翔華煌爤(しょうかこうらん)』に合わせ、生まれ年の干支(えと)、巳(へび)がデザインされた衣装をはためかせながら、エネルギッシュに演舞。小原会長は「本番まで1カ月を切ったが、先輩方の伝統を引き継ぎながら、私たちの“色”を出せるまつりにしていきたい」と語った。
心舞蓮のオリジナル曲は『碧風明月(みふうめいげつ)~時を経て~』で、冒頭には江刺甚句の旋律も流れる。白を基調にした衣装の背面には色鮮やかな孔雀(クジャク)が描かれている。「1月の伝承式から目まぐるしい3カ月を駆け抜け、やっと成果を発表できた。全力で踊りたい」と管野会長。自らマイクを握り、オリジナル曲を熱唱した。
【おとこわり】緋煌爤の「爤」の字が、閲覧環境によっては表示されない場合があります。火へんに、つくりが「闌」に草かんむりを付けた文字となります。「翔華煌爤」の「爤」も同様です。