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挑む激流 戦い熱く 高橋琥珀選手(胆沢中3年)ワイルドウオーター競技で初優勝

挑む激流 戦い熱く 高橋琥珀選手(胆沢中3年)ワイルドウオーター競技で初優勝
ワイルドウオーター競技で初優勝した奥州ジュニアカヌークラブの高橋琥珀選手

 カヌーのジャパンカップは1日、胆沢若柳の奥州いさわカヌー競技場で開かれた。大雨による増水の影響で内容を変更して実施。ワイルドウオーター(WW)競技は決勝1本で争い、奥州ジュニアカヌークラブの高橋琥珀(こはく)選手(胆沢中3年)が初優勝した。2日に予定されていたスラローム(SL)競技は中止となった。

胆沢でカヌー・ジャパンカップ 増水で2日目は中止に

 大雨の影響でダムへの流入量や自然越流が増加。前日の公式練習時の毎25tから、一時は同58tまで急増し、その後も同30―37tで推移した。ダム側は放流量を同15tまで絞るなど対応したが、洪水吐きからの越流による厳しい水量が続いた。
 カヌー競技は、WWが同40t未満、SLが同30t未満が開催基準。日本連盟は安全性や公平性を考慮し、競技本数を2本から1本に減らすなどして対応した。
 WWには、男女計9人が出場。女子カヤックシングルで高橋選手は45・90秒を記録し、2位の浜名としえ選手(東京・SCC)に約10秒差をつけて優勝した。増水で波が大きく、コースアウトや失速する選手が相次ぐ中、安定したレース運びで勝利をつかんだ。
 高橋選手は「増水した川に不安はあったが、真っすぐ進むことを心がけた。力を出し切ることができてうれしい」と笑顔で語った。
 同日は雨が降り続き、流入量は1時間当たり約2tずつ増加。水量が下がる見通しが立たず、コース設営が困難なことから、安全確保が難しいとしてSL競技の中止を決めた。
 正午の監督会議で大会会長の羽根田卓也さん(39)は、遠方から集まった選手に遺憾の意を表明。「自然のことだから仕方ないで終わらせず、緊急時の対応や代替策を今後の課題として持ち帰りたい」と述べた。
 大会事務局によると、近年は降雨の変化で競技運営が難しくなるケースが増加。今年4月に愛知県矢作川で予定されたジャパンカップ第1戦も、大雨によるコース倒壊とダムからの放水で中止となっている。
 羽根田さんは競技前、「落差が大きく素晴らしいコース。自然の中での競技だけに厳しい条件もあるが、激流を制する気持ちで臨んでほしい」と選手にエールを送っていた。