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衣川・川西大念佛剣舞 900年の歴史継承誓う
衣川・川西大念佛剣舞 900年の歴史継承誓う
衣川の川西大念佛剣舞は、国の重要無形民俗文化財指定周年を迎えた。ユネスコ無形文化遺産登録と併せた記念行事がこのほど、衣里地区センターで開かれた。式典のほか、行事を主催した同剣舞保存会(菅原賢一会長、会員人)が記念演舞を披露。祝賀会も催され、出席した関係者や地域住民ら約40人が節目を祝った。
(松川歩基)
国重要無形民俗文化財30周年、ユネスコ遺産登録 感謝伝え節目祝う
同剣舞は、浄土信仰の強い念佛踊りとして約900年間継承。1993(平成5)年に国の重要無形民俗文化財に登録され、2022(令和4)年には「風流踊(ふりゅうおどり)」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録された。
式典で同保存会庭元の佐藤円治さんは「節目を祝うとともに、ここまで支えてくださった皆さんにお礼を伝える機会にしたいと思い行事を企画した。900年という歴史は、先人の努力や地域の協力あってのこと。これからも力をお借りしながら、継承していきたい」と話した。
記念演舞では「六人怒者」「魔王」「押込」「入剣舞」の4演目を披露。披露前には保存会の将来を担う若手会員で、いずれも衣川中3年の千葉大翔さんと三浦舞音さんが「活動を支えてくれている家族に感謝している」「世界中にこの剣舞を知ってもらえるよう、努力を続ける」などと意気込みを述べた。
式典の席上、同剣舞の継承に尽力した関係者や元保存会員約20人に感謝状を贈った。