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ブラックホールの活動期捉える

難テーマに挑み表現(「宇宙の日」コンテスト、作文・絵画作品を表彰)

難テーマに挑み表現(「宇宙の日」コンテスト、作文・絵画作品を表彰)
表彰状を受け取る岩谷美凪さん(左)。写真奥のパネル右側に掲示しているのが受賞作品

 「宇宙の日」記念行事全国小・中学生作文絵画コンテスト授賞式が19日、水沢星ガ丘町の奥州宇宙遊学館(亀谷收館長)で行われた。募集テーマ「きみの考える宇宙ロボット!」に沿い、子どもたちは豊かな感性で画用紙や原稿用紙の中に、宇宙で活躍してほしい、または連れていきたい“相棒”を表現。審査した天文学者たちも「難しいテーマによく挑戦してくれた」とたたえていた。
 同コンテストは宇宙航空研究開発機構(JAXA)と日本宇宙少年団が主催。全国50の博物館・科学館施設が受付窓口となっている。
 同館は絵画17作品、作文1作品を受理。国立天文台水沢VLBI観測所の本間希樹所長、観測所OBの亀谷館長、遊学館指定管理者の大江昌嗣・NPO法人イーハトーブ宇宙実践センター理事長らが館内審査を行い、全国審査に出品する最優秀賞作品などを決めた。
 31日まで、受理した18作品の展示会を開催。期間中を利用して、館内審査入賞作品の授賞式を行った。
 絵画の部最優秀賞に輝いた水沢南小3年の神﨑真緒さん(9)は、ロボットのペットをカラフルに描いた。「宇宙には普通の動物は連れていけないけれど、ロボットなら一緒に遊べる。こういう賞を初めてもらったのでうれしい」と笑顔を見せた。
 記録ロボット「Luna」と翻訳ロボット「メロア」を描いた一関第一高付属中3年の岩谷美凪さん(15)=江刺=も最優秀賞を受賞。記録ロボットは宇宙のことだけでなく、温暖化など地球の現状についても調査でき、衣服は地球をモチーフにしたという。「昔から月や宇宙の話が大好き。吹奏楽部から美術部に転部後、初めて描いたコンテスト向けの作品だったのでうれしい」と喜んだ。
 大江理事長は「今回は非常に難しいテーマで、皆さん相当悩んだと思う。人間が宇宙でできることに限界はあるが、人間にできないことをロボットがやってくれる時代に、これからはどんどんなっていくと思う」と話していた。