火星圏への旅 準備進む(MMX計画、水沢の研究者たちも参加)
ILC候補地の学生に素粒子の世界解説(一関で科学教室)
平成基礎科学財団(小柴昌俊理事長)主催の「楽しむ科学教室」はこのほど、一関市内のホテルで開かれ、国際リニアコライダー(ILC)の建設候補地に暮らす高校生、大学生らが素粒子物理学の世界を学んだ。
科学分野の第一線で活躍する研究者を講師に、基礎科学の面白さや魅力を実感してもらう事業。県内での開催は4回目で、今回のテーマは「素粒子で宇宙・物質をのぞく」。大規模素粒子研究施設であるILCの候補地に、北上高地が挙げられていることからタイムリーな内容となった。高校生や大学生ら約100人が集まった。
講義の前に、ノーベル物理学賞受賞者でもある小柴理事長があいさつ。「受け身ではなく、自発的に科学に触れれば、それが楽しむこととなる。たくさん質問をして大いに学んでほしい」と呼び掛けた。
講師は高エネルギー加速器研究機構∥茨城県つくば市∥の鈴木厚人機構長が務めた。物質の構造を調べることは、小さな物質を見ることを意味するが、その手法やそれにまつわる科学的知識、原理を丁寧に説明した。
ILCは、あらゆる物質の構成要素を解明する大規模な実験施設。超微粒子の電子、陽電子を地下の直線トンネル内で衝突させ、その反応を調べることで物質の構造を明らかにするという。この実験により、宇宙誕生の謎をひもとけることができるとされている。