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奥州市がILC推進組織を検討、「研究特区」も視野に

奥州市がILC推進組織を検討、「研究特区」も視野に
奥州市章

 奥州市は、「国際リニアコライダー(ILC)」の関連活動を推進するため、地元組織の立ち上げに向けた検討作業に入る。ILCをめぐっては昨年、達増拓也知事が政府の東日本大震災復興構想会議で、「TOHOKU国際科学技術研究特区」を提案。ILC誘致を含め、東北地方で世界最先端の科学技術研究を展開しながら、震災復興を目指すプランを打ち出した。与党・民主党内にも、同特区を実現しようとする動きが出ている。
 ILC関連の地元組織について、市政策企画課の菊池敏彦課長は「組織の役割や活動内容を含め、立ち上げを検討している」と説明。県との連携も視野に入れ、組織を設置したい意向だ。
 達増知事が昨年6月の復興構想会議で提案した同特区は、東北全域の復興を目指し、▽国際素粒子・エネルギー研究ゾーン▽国際海洋研究ゾーン▽国際防災研究ゾーン──の3つのエリアで形成する。
 国際素粒子・エネルギー研究ゾーンでは、日本が世界をリードする粒子線加速器を中核とした「国際素粒子・エネルギー研究所」を東北地方に創設。その中核になるILCを、北上山地へ誘致する構想を掲げる。
 文部科学省・研究振興局の関連資料(昨年9月1日)によると、研究者グループが2007年当時に試算したILC建設コストは、土地取得費などを除き約億ドル(当時のレートで約7700億円)。建設期間7年、実験期間2020─2030年を想定した。年間の運用経費は1.5-2.7億ドル(約180-320億円)に上る。
 ILCをめぐる動きはこのほか、民主党・科学技術イノベーション推進調査会(川端達夫会長)の「科学技術イノベーション政策の基本的な推進方針」の中間取りまとめ(昨年7月)で、「TOHOKU国際科学技術研究特区構想(国際リニアコライダー等)の実現に向け、一層努力する」と提言している。