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火星圏への旅 準備進む(MMX計画、水沢の研究者たちも参加)

スパコン導入で通信環境の向上にも(川口・国立天文台水沢VLBI観測所長)

スパコン導入で通信環境の向上にも(川口・国立天文台水沢VLBI観測所長)
スパコン導入計画などについて解説する川口所長

 国立天文台水沢VLBI観測所=奥州市水沢区星ガ丘町=の川口則幸所長は9日夜、水沢日本外交協会の会合で講演。来年春に、同観測所敷地内に設置させる、同天文台の高性能演算処理装置「スーパーコンピューター(スパコン)」の整備について、「岩手県内における情報通信回線の向上にもつながる取り組みだ」とアピールした。
 スパコンは、東京都三鷹市の同天文台本部内にある「天文シミュレーションプロジェクト」が運営。現在使用中のスパコンが来年3月で更新時期を迎えることから、水沢観測所内に新しいスパコンを設置する計画が進められている。
 スパコンを動かすためには大量の電気を使うほか、膨大なデータを東京の天文台本部や全国の研究機関とやりとりする必要がある。稼働に必要な環境の整備に向け、川口所長らが調整を進めている。
 川口所長は「県内の情報通信環境の現状は非常に貧弱だが、スパコンを設置するのを契機に、環境整備を進める必要性が出てくる」と強調。低コストで高性能通信の環境を整えるため、国土交通省が国道4号沿いに敷設した、光ファイバー通信網を活用するなど、既存の通信網を有効活用することも視野に入れているという。
 川口所長は「この地域で大きな期待を持って注目されている、ILC(国際リニアコライダー)は、スパコン以上の電気や情報通信の環境整備が必要だが、私どものスパコン導入の取り組みが、良い手だてになってくれれば」と話していた。