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火星圏への旅 準備進む(MMX計画、水沢の研究者たちも参加)

学園都市への発展期待(ILC誘致で大森氏=KEK研究者=が講演)

学園都市への発展期待(ILC誘致で大森氏=KEK研究者=が講演)
ILCについて講演するKEKの大森恒彦氏

 県南広域振興局主催の国際リニアコライダー(ILC)講演会は15日、水沢区の奥州地区合同庁舎分庁舎で開かれ、大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(KEK)の大森恒彦氏(54)が研究者の立場から解説し、ILCを核とした学園都市への発展などに期待感を示した。
 研究者らが講師となるKEKキャラバンの一環。市民ら約90人が参加した。大森氏は大阪市出身で、KEK素粒子研究所に勤務している。
 ILCは、全長31-50kmの地下トンネルに建設される加速器を中心とした大規模研究施設。リニアは直線、コライダーは衝突加速器を意味する。トンネルの一方から電子、もう一方から陽電子を入れて光速まで加速させ、衝突させて宇宙誕生直後の状態を再現する。
 大森氏は「宇宙の始まりは素粒子しかなかった。つまり、素粒子は宇宙の原材料」とし、「加速器は宇宙のビッグバン再現装置」と説明した。
 ブラウン管や電子顕微鏡なども「実は身近な加速器」と紹介。研究に活用されているKEK内や世界の加速器をスライドを用いて紹介した。
 私見と断った上で、「ILC研究所を中心とした学園都市に発展させることができれば、非常に大きな効果がある。子どもたちの科学への関心も高まる」と、世界に一つだけ建設される超大型加速器が国内に誘致されることに期待した。