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火星圏への旅 準備進む(MMX計画、水沢の研究者たちも参加)

「ILCに関心を」講演聴き理解深める(建設候補地近い、奥州市江刺区米里)

「ILCに関心を」講演聴き理解深める(建設候補地近い、奥州市江刺区米里)
ILCの仕組みなどを分かりやすく説明する亀卦川富夫さん

 奥州市江刺区の米里振興会(山崎勝会長)主催の「リニアコライダーって何?」講演会は4日、米里地区センターで開かれた。地区住民約50人が参加し、米里の地下も建設候補地の一部となっている国際リニアコライダー(ILC)計画について理解を深めた。
 北上山地はILCの建設候補地の一つ。建設地に決まれば、米里地区の地下にある人首花こう岩帯を利用することになる。こうした動きに地域でも関心を持とうと初めて企画。いわてILC加速器科学推進会議代表幹事の亀卦川富夫さんと、同顧問の大江昌嗣さんを講師に招いた。
 亀卦川さんは、ILCが高エネルギーの素粒子を生み出す「加速器」の一種であることを説明。「加速器にはさまざまなレベルがある。一般的なものでは、テレビのブラウン管も加速器の一つ。病院で医療機器として使われているものもある。その加速器の中で最先端にあるのがILC」と分かりやすく話した。
 現在の最先端であるスイスの加速器施設CERN(欧州合同原子核研究機構)の写真や構造図を紹介。「CERNの加速器は1周27kmの円形で、そこで陽電子の衝突実験などをしている。ILCは長さ31kmの直線のトンネルで、片方から電子、もう片方から陽電子を光の速さで流し衝突させる実験をする予定。これで宇宙の始まりが分かる」と計画の概要を示した。