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火星圏への旅 準備進む(MMX計画、水沢の研究者たちも参加)

官民一体、ILC誘致へ(奥州市の推進連絡協が発足)

官民一体、ILC誘致へ(奥州市の推進連絡協が発足)
官民一体でILCの東北誘致を目指す、市推進連絡協議会の設立総会

 奥州市国際リニアコライダー(ILC)推進連絡協議会が6日、発足した。市と市内の民間団体が一体となり、ILCの東北誘致に向けた取り組みを繰り広げる。会員に地区振興会組織や農商工団体、教育機関、奉仕団体など幅広い分野の39団体が名を連ね、会長に小沢昌記市長を選び動きだした。

39団体参加し活動展開

 市役所江刺総合支所で開かれた設立総会には約50人が出席。小沢市長はあいさつで「ILCは世界が協調し、ただ一つ造られる。もしこの地になれば、大いなる誇りの施設、さらなる復興や市の活性化にも力を及ぼす夢のある事業になる」と期待感を示し、「東北にリニアコライダーを、といううねりを大きくしたい」と意気込んだ。
 協議会の副会長には奥州商工会議所の千葉龍二郎会頭、JA岩手ふるさとの門脇功会長を互選した。
 協議会事務局は市広域連携推進室が担う。協議会としては会員団体に対して、ILC関係の最新情報や動向を随時報告する。岩手県や東北地区の関係機関が展開するILC東北誘致に向けた活動の支援もする。
 設立総会に引き続き行われた講演では、欧州合同原子核研究所(CERN、スイス)が発表した、ヒッグス粒子発見も話題に上った。世の中の最も基本的な粒子の一つで、あらゆる物質に質量を与えたと考えられている。
 講演で県の大平尚首席ILC推進監は、ヒッグス粒子発見の意義として「ヒッグス粒子の性質を詳しく調べるために、ILCが必要になる。世界の研究者がILC建設に期待している」と説明した。
 ILCの建設候補地は、本県の北上高地(北上山地)のほか▽米国のシカゴ近郊▽スイスのジュネーブ近郊▽福岡県と佐賀県にまたがる脊振山地――の計4カ所。
 今年末までに海外の建設候補地を含め、それぞれの詳細設計が作成される予定。2013年からは、ILC計画の国際組織(研究者で構成)が、ILC候補地を有する政府に設計案を提案。政府間協議などを経て建設地が決定する。2010年代後半から建設が始まり、運用開始は2020年代の予定だ。