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天文学者や現役大学生、科学の魅力伝える(国立天文台水沢で銀河フェス)

奥州宇宙遊学館、来館者25万人に

奥州宇宙遊学館、来館者25万人に
25万人目の来館者となり、関係者と共に笑顔を浮かべる峰嵩仁君

 奥州宇宙遊学館(亀谷收館長)は16日、累計来館者が25万人に達した。記念すべき来館者となったのは、北上市立黒沢尻東小5年の峰嵩仁君(10)。関係者が記念品を贈り、共に節目を祝った。
 旧水沢緯度観測所時代の2代目本館を活用した同館。老朽化を理由に取り壊される方針だったが、市民運動などで保存が決定した。2008(平成20)年4月に開館し、年と2カ月で25万人の節目を迎えた。
 同日午後1時半ごろ、嵩仁君と父正樹さん(49)が来館。待ち構えていた同館指定管理者・NPO法人イーハトーブ宇宙実戦センターの大江昌嗣理事長と奥州市の高橋勝教育長がくす玉を割って祝福した。
 小学1年の時に初めて来館して以来、月に1度は訪れているという嵩仁君。同館で行われている体験企画などにも積極的に参加しており、来館時は決まって宇宙に関連する書籍を読むという。
 節目の来館者となったことに「記念のタイミングに来られてうれしい」と笑顔。正樹さんは「子どもが夢中になってくれており、親として大変ありがたい施設。何度も連れて来るうちに、私自身も宇宙や科学への興味が湧いてきている」と話していた。
 大江理事長は「楽しく勉強できる施設を目指して運営しており、節目の利用者が何度も勉強しに来ている人だと聞いて喜ばしい。これからもたくさんの人に利用してもらい、難しいことを面白がれる場であり続けたい」とあいさつした。