日高火防祭 雅な音曲 市街地響く 相次ぐ災害、地域の安寧願う声も
日高火防祭 雅な音曲 市街地響く 相次ぐ災害、地域の安寧願う声も
300年以上の歴史を誇る県指定無形民俗文化財「日高火防祭(ひぶせまつり)」が25日、水沢市街地で繰り広げられた。江戸時代の大火などがきっかけとなり、火災を神仏の加護によって未然防止しようと始まった同祭。折しも22日に発生した大槌町内の山林火災は鎮圧のめどが立っておらず、20日に起きた三陸沖が震源の地震に伴う「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の特別注意期間の中での開催となった。さまざまな災害が落ち着き、地域の安寧を願う声が祭典関係者から聞かれた。
盛岡地方気象台によると、同祭当日の県内は高気圧に覆われ、胆江地方も朝から青空が広がった。最高気温は江刺愛宕で17・8度(午後3時14分)、胆沢若柳で17・1度(同2時48分)。いずれも平年並みだった。
奥州水沢42歳、25歳の両厄年連は午前中から創作演舞の披露を開始。正午ごろには、はやし屋台が各町組でのお披露目を行いながら、遙拝(ようはい)式会場の大手通りに向けて練り歩いた。
はやし屋台より先行して、水澤神輿輿和會(みずさわみこしこうわかい)、厄年連、奥州市消防団の纏振りが市街地を巡行。駅通りでは稚児行列や前沢、江刺の厄年(年祝)連による創作演舞披露なども行われた。
午後2時から始まった遥拝式で、日高神社火防祭保存会の藤沢邦夫会長は「屋台のおはらいの後、日高ばやしを一斉に演奏する。それぞれの音曲を堪能し、祭りの素晴らしさを参加者や観覧者の皆さんに実感してもらえれば」とあいさつ。拍子木の合図を受け、各屋台が雅やかな音色を奏で始めた。
はやし屋台は、歴史情緒あふれる吉小路などをゆっくりと巡行。沿道では、カメラを手にした大勢の観光客が写真に収めていた。
夜の部が始まるころ、照明がともされたはやし屋台は鮮やかさを増した。今年は水沢信用金庫(及川和男理事長)の協賛により、水沢駅前での揃い打ちが復活。メイプル前交差点での「相打ち」で締めくくった。
絢爛豪華な屋台が練り歩き、優雅な世界が演出された同祭。ただ、大槌町での山林火災が一向に収まらない状況や、三陸沖を震源とする地震が起きたばかりということもあり、長年祭りに携わってきた関係者の一人は「万が一の時も意識しながら祭典を行わないといけない。大槌の火災も早く収まってという願いも届いてほしい」と話していた。
42歳「丑桜伝」 25歳「結騎伝」 感謝胸に演舞躍動、厄年連 祭典盛り上げ
本年度の奥州水沢歳厄年連「丑桜伝(ちゅうおうでん)」(佐藤洋之会長)と同歳厄年連「結騎伝(けっきでん)」(森岡吏紀会長)は、25日に行われた日高火防祭で創作演舞を披露。地域への感謝と未来への伝統の継承を胸に、迫力ある舞いで水沢の春の祭典を盛り上げた。
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節目の渡御 威勢よく、水澤神輿輿和會 130人活気呼び込む(水沢)
発会年目の春を迎えた水澤神輿輿和會(及川貢基会頭)は25日、日高火防祭に協賛出演。「創立40周年記念渡御」として記念イベント開き、40年間の感謝と今後の発展を祈願する一日とした。
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