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五穀豊穣 家内安全 願い込め田園進む行列

五穀豊穣 家内安全 願い込め田園進む行列

五穀豊穣 家内安全 願い込め田園進む行列
黄金色に染まり始めた田園を練り歩く住民ら

 奥州市指定無形民俗文化財「六日入(むいかいり)白山神社献膳の儀」が12日、前沢白山の同神社などで行われた。住民ら約30人の行列が出来秋を迎えた田園を練り歩き、五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全に願いを込めた。

前沢で六日入白山神社献膳の儀(奥州市指定無形民俗文化財)

 1861(文久元)年から続くとされる神事。戦時中も営まれ、コロナ禍では内容を一部変えるなどして伝統をつないできた。
 今年の担当集落の宿主宅近くにある川端公民館で神事を執り行ってから行列が出発。裃(かみしも)姿の住民らが、穀物を筒状の台枠に貼り付けて料理に見立てた「盛立(もったて)」や手染めした和紙で作った献花を抱え、ほら貝や太鼓を響かせながら同神社までの約2kmを歩いた。同神社でも神事に臨んだ。
 同神社の渡辺政一総代長(77)は「先人から受け継いだ大切な伝統を皆さんと共に末永く守っていきたい」とあらためて決意。初めて宿主となった千田輝男さん(82)も「天候に恵まれて良かった。伝統をつなげるよう、無事に宿主を務めたい」と願っていた。
 今回の献膳は、前沢の「牛の博物館」で来年1月23日から開かれる企画展「稲作の信仰」で展示されるという。