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天文学者や現役大学生、科学の魅力伝える(国立天文台水沢で銀河フェス)

天文台の仕事 興味津々(衣里小で“先輩”講師に総合学習)

天文台の仕事 興味津々(衣里小で“先輩”講師に総合学習)
天文台技術系職員の仕事内容ややりがいなどが伝えられた衣里小の総合的学習

 衣川の衣里小学校(門屋深雪校長)の6年生9人が30日、同校で総合的学習「郷土の誇る職業を探そう」に臨んだ。同校卒で国立天文台水沢VLBI観測所職員の上野祐治さん(45)が講師を務め、天文台技術系職員の仕事内容や、将来のために子どものころから意識してほしいことなどを伝えた。児童たちは興味深そうにメモをとりながら耳を傾け、将来の職業選択を考える一助とした。
 本年度文部科学省が認定した衣川地域の学校支援地域コーディネーター・横山剛さんによる企画の3回目。職業への興味関心を高めるとともに、地域で活躍する人に間近で触れ、郷土愛の育成も狙う。
 子どものころから天体観測と機械、自然の中で遊ぶことが大好きだったという上野さん。水沢を拠点に国内外に赴き、巨大な望遠鏡の整備をするという仕事は、子どものころ好きだったことの延長上にあるものだと話す。
 「趣味で行っているクライミングも、巨大な望遠鏡の上での作業に生きている。田舎でしか身につかないこと、衣川だから経験できることがたくさんあるはず。好奇心を持ってたくさん挑戦をすることを大切にしてほしい」と語りかけた。
 千葉蓮央君(12)は「世界で活躍する姿が格好よく、自分も将来そんな人になりたいと思った。中学校では勉強を頑張りながら、いろいろなことに挑戦したい」と決意を新たにしていた。