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【トピックス】ILCはグローバル計画(浅井祥仁氏に聞く)

最後の学習は数学(宇宙少年団、本年度活動終える)

最後の学習は数学(宇宙少年団、本年度活動終える)
亀谷收分団長から修了証を渡される代表団員

 日本宇宙少年団水沢Z分団(亀谷收分団長)の本年度最終活動と閉講式はこのほど、水沢地区センターで開かれた。これまであまり扱ったことがない数学分野の学習に励み、本年度の活動を締めくくった。
 同少年団は、子どもたちに宇宙や科学に関する教育実践活動を提供する団体。全国に140余りある分団の一つが水沢Z分団で、1993(平成5)年7月17日に結成。名称は、旧水沢緯度観測所初代所長の木村栄が発見した「Z項」にちなむ。
 天文台OBで奥州宇宙遊学館館長を務める亀谷分団長ら、天文学や理系分野に詳しい教育関係者、地元企業勤務者らが子どもたちを指導している。本年度は45人が在籍。昨年5月の開講式以降、9回の定例活動と2回の特別活動で科学の学びを深めた。
 本年度最後の定例活動では「数の並びで遊ぼう」をテーマに亀谷分団長が、さまざまな規則に基づいて増えていく数列を紹介。「1、1、2、3、5、8、13、21……」のように、前の二つの数字を足していく数列「フィボナッチ数列」は、ヒマワリの種の列、気管支や肝臓血管の枝分かれなど、自然界や人体の構造にも見られる数列として知られる。人工的にも感じられる数の規則正しさが、自然の中に潜んでいることを学んだ。
 定例活動後の閉講式では、修了証を代表の団員に手渡したほか、全活動に休まず参加した2人に皆勤賞が贈られた。