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【トピックス】ILCはグローバル計画(浅井祥仁氏に聞く)

鉛筆画風の天文台も(水沢江刺駅の南岩手交流プラザのガラス戸)

鉛筆画風の天文台も(水沢江刺駅の南岩手交流プラザのガラス戸)
相田ちひろさん(左)が提案しラッピングされた南岩手交流プラザ正面左側のガラス戸

 奥州市水沢羽田町のJR水沢江刺駅構内・南岩手交流プラザの本格リニューアルを予定している奥州市は、同プラザ正面左側ガラス戸にウインドウサイン(装飾)を施した。市地域おこし協力隊の相田ちひろさん(48)の提案を受けながら、市内の名所や祭り、特産品の絵で全面をラッピング。駅構内に新たなフロアサインも配し、統一感あるデザインで県内外の駅利用客らに市の魅力を伝えている。

鉛筆画風の天文台も(水沢江刺駅の南岩手交流プラザのガラス戸)
駅利用客を市観光案内所へ誘導するフロアサイン

 奥州市は同プラザを「奥州市玄関口の情報ターミナル」と位置付け本年度、本格リニューアルに着手する。昨年度はガラス戸のウインドウサイン、照明のLED化などを行った。
 実施に当たっては、店舗内装空間デザイン会社などに勤めた経験がある相田さんに依頼。幅約3m、高さ約2.8mのガラス戸全面をラッピングするため、意見を交わしながらデザインや配置を決めた。
 相田さんは写真を基に歴史公園えさし藤原の郷や日高火防祭、国立天文台水沢VLBI観測所、胆沢ダム、南部鉄器、岩谷堂箪笥(たんす)などの絵を鉛筆画風に仕上げた。奥州市のインスタグラムのハッシュタグを表記。それぞれの名所や伝統工芸品を紹介する奥州市ホームページにつながるQRコードも入れ、情報発信している。
 新たなフロアサインも、相田さんのアイデアを取り入れた。南部鉄瓶のあられ模様をイメージしたデザインで、同プラザ内の奥州市観光案内所へ誘導している。
 「今の南岩手交流プラザは、展示それぞれが主張している印象。駅に降り立った人の目を引こうとモノクロの単色にし、奥州市の魅力が伝わりやすいよう統一感のある空間にした方が良いと考えた」と相田さん。「これからプラザが、さまざまな市の特産品などをPRできる場になっていったらいい。外から来た人、ここに住んでいる人同士が交流できる場所にもなれば」と期待する。
 奥州市は本年度、プラザ内の展示品を含めて全体的なリニューアルを検討。タッチパネル式のデジタル観光コンシェルジュも導入し、年度内のフルオープンを目指している。