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ILC受け入れ環境検討内容、住民周知求める声も

ILC受け入れ環境検討内容、住民周知求める声も
一関市で開かれた東北ILC事業推進センターの会合

 東北ILC事業推進センターは5日、一関文化センターで会合を開き、素粒子実験施設・国際リニアコライダー(ILC)計画の現状と、ILC受け入れ環境の検討内容を共有した。出席者からは、検討内容を地域住民にも周知すべきだとの声が上がった。
 同センターはILCの北上山地建設を見据え、受け入れ環境整備や住民理解促進活動などを具体的に検討する組織。ILC建設の有力候補地・北上山地近傍の自治体など23団体で構成している。
 この日の会合では、大型部品の保管場所や地上施設のイメージ図なども示した。地域住民に安全対策などを説明する「ILC解説セミナー」も実施しているが、2023年度は今年2月に一関市川崎市民センターで開催。参加者は51人だった。
 一関市の佐藤善仁市長は「センターで検討されている内容を地域住民に広めれば、機運醸成にもつながるのではないか」と提案。同センターの大平尚事務局長は「まずは構成団体に示し、地元の皆さんにも報告をしていきたい」と答えた。