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ブラックホールの活動期捉える

専門家が天文教室、子どもひろばで出前授業(江刺)

専門家が天文教室、子どもひろばで出前授業(江刺)
会場の壁に投影された星空から星座を探す子どもたち

 子どもの居場所づくりボランティア団体「食を育む会」(小沢優美子代表)の第28回「子どもひろば」が9日、江刺の愛宕地区センターで開かれた。親子ら約20人が参加。国立天文台水沢VLBI観測所の小沢友彦特任専門員(54)が出前授業を行い、星空の魅力を分かりやすく伝えた。
 同観測所が市と連携して市内小中学校で行う出前授業「キラリ☆奥州市天文教室」を、子どもの居場所事業の会場で初めて開いた。
 小沢特任専門員は、国立天文台が開発したソフト「MITAKA」を使い、会場の壁に同日午後7時の星空を再現。「明るい星を見つけて、周りの星座を探して」などと呼びかけ、子どもらが実際に星空を見上げたときに、星座を見つけられるよう丁寧に説明した。
 小沢特任専門員は「これがきっかけで科学に少しでも興味を持ってもらえたらうれしい」と期待。市立江刺愛宕(ささしおだき)小3年の佐藤莉桜那(りおな)さん(9)は「かみのけ座があるのが分かって面白かった。これからも夜空を見て、星座をいろいろ探したい」と喜んだ。
 昼には食を育む会が用意した手料理を参加者に提供。ちらしずしやひなケーキなど5品を和気あいあいと頬張った。
 小沢代表(60)は「天文を取り上げるのは初めて。親子や家族の会話が増えるような取り組みを今後も続けていきたい」と話していた。
 同会は2021(令和3)年3月、児童向けの食育や居場所づくりを目指し、子どもひろば事業を開始。コロナ禍で開催が制約されたが、学習会や食事のテイクアウトなど可能な範囲で活動してきた。