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ILC誘致盛り上げ、イメージポスター作製(奥州商工会議所)

ILC誘致盛り上げ、イメージポスター作製(奥州商工会議所)
奥州商工議所が作製したILC計画のポスター

 奥州商工会議所(千葉龍二郎会頭)は、北上高地への誘致が期待されている国際リニアコライダー(ILC)への関心を高めようとPR用のイメージポスターを作製。会員の約3000事業所に順次配布している。店頭や事務所などに掲示してもらい、市民レベルでの盛り上がりを図る。
 ILCは、世界に1カ所だけ整備する素粒子物理学の国際研究施設。物質の成り立ちや宇宙起源の解明を目的とし、2020(平成32)年ごろの稼働を目標に研究者間で準備が進められている。
 国内では北上高地と、九州の脊振山地が候補に挙がっている。同商議所は2009年、奥州市への産業振興などに関する要望の中で、ILC計画実現に向けた啓発活動の必要性を指摘。国際間協議に支障を与えない範囲で北上高地への誘致実現に向け、地元の熱意を高める組織立ち上げなどを提言している。
 市内ではこれまで、ILCに関する有識者の講演会などが立て続けに開催されている。同商議所の菅原新治事務局長は、講演会やセミナー方式による周知に一定の理解を示しながらも「興味がある人は一生懸命聞きに行くが、それだけでいいのかという疑問があった。『一部の人だけ』ではなく『一人でも多くの人』にILC計画の存在を理解してもらわなければいけない」と、市民レベルの機運高揚の必要性を訴える。
 ポスターは、ILCの完成想像図やロゴマークなど、未来への夢が膨らむようなデザイン。県が東日本大震災からの復興の象徴としてILC計画の誘致を明言したことを踏まえ、“復興、未来。”のキャッチフレーズを大書きした。一般市民になじみの薄い用語や難解な説明などは極力避け、「世界中の頭脳が集結する国際研究施設」など簡潔な表現でILC計画の意義について紹介している。
 菅原事務局長は「この種の取り組みは、誰かがやらなければならない。だが、やってくれるのを待っていたのでは、時間のみが過ぎるだけ。今回のポスター作製をきっかけに、第2弾、第3弾のアピール活動をしていきたい」と話している。