火星圏への旅 準備進む(MMX計画、水沢の研究者たちも参加)
ILC誘致へ岩手県と県南8市町が情報交換会が発足
北上山地(北上高地)が建設候補地になっている素粒子物理学研究施設・国際リニアコライダー(ILC)の誘致に向けた条件整備につなげようと、県南広域振興圏ILC関係市町等情報交換会が15日、発足した。県南広域振興局(田村均次局長)と県南8市町が、研究者らの生活環境整備や関連産業の受け入れ態勢構築へ情報共有を図り、普及啓発活動など連携した地元機運醸成への取り組みにもつなげる。
受け入れ態勢を構築、地元機運の醸成も促進
奥州市水沢区の奥州地区合同庁舎で同日、第1回会合が非公開で開かれ、設置要領を承認。12年度の普及啓発活動予定について情報を共有した。
同振興局企画推進課の坂本誠一課長は、ILC国際共同設計チームの1月の視察を振り返り、「誘致には地元の熱意、受け入れ側の姿勢が鍵と指摘されている。ことしは、誘致に向け重要な節目の年。一層の連携をしていきたい」とあいさつした。胆江2市町や一関市、平泉町、北上市など8市町担当課職員、県職員ら14人が出席した。
ⅠLC誘致には、設置される地元の理解と協力が不可欠。普及啓発活動について、県は講演会や出前授業などを予定。奥州市では、広報を活用した地元理解を促している。この日は、県と市町、民間が連合し、国に誘致を働き掛けていくことの重要性も確認した。
ILCに関わり県は、東北経済連合会や東北大学などと連携し、09(平成21)年に東北加速器基礎科学研究会を設立。震災後は、ILC誘致実現による最先端科学技術拠点の形成と産業集積を図ることを「東北の復興」につなげるとの考えを示している。
民間では、市民や産業界レベルで機運醸成を目指す「いわてILC加速器科学推進会議」(亀卦川富夫代表幹事)が先月、奥州市を拠点に発足。県商工会議所連合会など県内経済団体にも誘致組織設立の動きがある。
情報交換会は今後も随時開催。関係市町の連携を強め、ILCの誘致実現につなげる。