TOPIC

火星圏への旅 準備進む(MMX計画、水沢の研究者たちも参加)

古里の未来に夢(水沢の福原老人クラブ、講師招きILC勉強会)

古里の未来に夢(水沢の福原老人クラブ、講師招きILC勉強会)
参加者はILCに興味津々。構想のスケールの大きさに驚きながら講演に耳を傾けた(奥州市農業担い手センター)

 奥州市水沢区の福原老人クラブ「福乃会」(伊藤孝会長、会員92人)は23日、地元の集会所で勉強会を開き、北上高地が有力候補地とされる素粒子物理学の大規模研究施設「国際リニアコライダー(ILC)」について理解を深めた。
 勉強会は同会の総会に合わせ毎年開催。難しい関心事を分かりやすく解説してもらおうと、市総務企画部政策企画課の及川健課長補佐(52)を講師に招き、最先端の科学技術や建設に伴う経済波及効果などを学んだ。
 ILCは全長31-50kmの地下トンネルに建設され、トンネル内で電子と陽電子を光速で衝突させ、宇宙誕生直後の状態を再現する。国内では北上高地のほか、九州の脊振山地も候補地とされている。
 及川課長補佐は「ILCが北上高地にできると、東北が世界最先端の科学技術の拠点になる。研究者らの家族も住み、大きなまちができる。数千人ほどの人たちが集まると言われている」と説明した。
 「がん治療にも加速器の技術が使われている」との紹介に、参加者は声を上げて感心。「東日本大震災後の復旧・復興、そして新たな発展にもつながるはず。青少年の科学への夢も育み、若者の職場もたくさん生まれる可能性もある」と締めくくると、大半の参加者はうなずきながら聞き入った。
 同区字北田の安倍タケヲさん(87)は「科学の話は難しかったが、ILCが完成するまで長生きできれば」と笑顔。同区字高屋敷の朴沢宜彦さん(77)は「ILCについてよく分からない人は多いと思う。震災復興のためにも周知活動を一層進めてほしい」と願っていた。