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知的探究心を刺激(黒石小で国立天文台研究者が出前授業)
国立天文台水沢VLBI観測所と市が連携して行う出前授業「キラリ☆奥州市天文教室」の本年度初回は5日、水沢の市立黒石小学校(塚本岳也校長、児童26人)で行われた。天文学や宇宙に関する研究を最前線で推し進める研究者たちが、市内の児童生徒を直接指導する取り組み。知的探求心を刺激し、進路選択の一助としている。
同校では5、6年生10人を対象に「地球と月と太陽系」の題で実施。RISE月惑星探査プロジェクト所属の野田寛大助教が講師を務めた。本年度の同教室は市内小中学校6校で12月までに計7回開講する。
野田助教の授業は、理科の授業の意義を考えるところからスタート。児童から「将来の役に立つことが多い」と意見が上がると、「特に自然についての過去や歴史を学ぶことができ、未来の予測に役立てられる。つまり、将来に役立つことが詰まっている」と応じた。
プラネタリウムモードで星座の観測などに役立つシミュレーションソフト「Mitaka」を使った学習では、はるか遠くの星々や銀河系の観測に児童たちが大興奮。今目にしている星の光の中には何千年も昔のものもあることが示されると、声を上げて驚いていた。
月と潮の満ち引きの関係や、観察上の面白さなども紹介。6年の佐々木龍君(11)は「月や星を見るのが好きで、さらに知識を増やせたのでうれしかった。教わったことを思い出しながら、しっかりと自分の目で観察してみたい」と意欲を燃やしていた。