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終戦年、2年生だった水沢高女出身者へ――「水路部」の証言求む

有人月宇宙船撮影の月クレーター「とても鮮明」(奥州宇宙遊学館の花田館長)

有人月宇宙船撮影の月クレーター「とても鮮明」(奥州宇宙遊学館の花田館長)
宇宙船オリオンの飛行士が撮影した月面裏側の写真を閲覧する花田英夫館長

 米航空宇宙局(NASA)は、有人月周回探査ミッション「アルテミス2」で宇宙飛行士たちが撮影した画像を公開している。国立天文台で月研究に携わった奥州宇宙遊学館=水沢星ガ丘町=の花田英夫館長(73)は「クレーターがとても鮮明に見える。月の成り立ちなどを調べている研究者たちに、さまざまな情報を与えている」と話す。飛行士たちを乗せた宇宙船は、日本時間の11日午前、米西海岸のカリフォルニア州サンディエゴ沖に着水する予定だ。
 「アルテミス計画」は、将来の火星有人探査も視野に入れた月面基地建設などを目的に米国主導で推進。日本も参加している。計画はいくつかの段階から成り、第2段階となる今回は、初めて人間を宇宙船に乗せて月を周回。「オリオン」と名付けられた宇宙船には、米国人3人(うち1人は女性)、カナダ人1人が搭乗している。
 日本時間の今月2日に打ち上げられ、7日は月の裏側に回り込み、地球から40万6771kmの地点を飛行。人類が到達した最も地球から離れた場所の記録を更新した。
 飛行士たちは月に接近した際、数多くの画像を撮影。NASAは順次公開している。地球から見ることができない裏側はクレーターだらけ。太陽との位置関係で三日月のような姿となった地球が、月面の向こう側に見える様子も撮影された。
 国立天文台准教授だった花田館長は、月の起源と進化について研究。2007年から約2年にわたり月を周回した日本初の探査衛星「かぐや」の搭載機器開発にも携わった。
 NASA公式ページで公開画像を閲覧した花田館長は「太陽が月面を照らす方向のおかげで、クレーターの影が浮かび上がりしっかり確認できる。クレーターの分布密度や大きさなどから、いつどのように隕石が衝突したかが推測できる。月の研究がさらに進むのでは」と期待を寄せていた。