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さらば「アテルイⅡ」(国立天文台水沢で稼働スパコン、先月末に運用終える)
変わりゆく古里見つめる機会に(筑波大のギャリー助教らが水沢で写真展)
写真展「LANDSCAPE LOADING水沢」は16日まで、水沢中町のギャラリーアン(高橋満之代表)で開かれている。水沢をはじめ、県南地域を約5年間にわたって撮影した2000枚以上の写真を芸術的な観点も取り入れながら展示。同じ場所を複数年にわたって撮り続けた写真が並び、景色の変化を捉えることで自分たちの暮らす地域のこれからを考える機会を提供している。入場無料。
(松川歩基)
5年間 県南を定点撮影、総計2000枚余り
筑波大学でビジュアルデザインを専門に扱うギャリー・マクラウド助教(45)=イギリス出身=が取り組む研究の一環。国際リニアコライダー(ILC)計画の建設候補地でもある県南地域において、写真を通して景色の変化を捉え、特に若い世代に地域に対する考えを深めてもらう場を提供する。
過去5年間に撮影した県内の写真約2万枚を使い、県内で同様の取り組みをこれまでにも展開。今回はギャリー助教のアシスタントを務める同大人間総合科学学術院修士課程1年の郭晟さん(29)=中国出身=が同ギャラリーに相談し、奥州市内での初開催をかなえた。
今回の展示では一関、水沢、北上、花巻、遠野、北上高地で撮影した約2000枚を紹介。ギャラリー中央を分断するように東北新幹線を模したプラレールを通し、その周りに地図を描くような形で各地の写真を配置している。
13日午後、ギャリー助教と郭さんが水沢に到着し、展示スペースを最大限に活用できるよう相談しながら準備に当たった。「これまでに写真へ収めてきた変化について、私自身はその良い悪いを判断できる立場にない。ここで暮らす皆さんに見てもらい、それぞれが感じること、考えることを大切にしてもらいたい。若い世代に変化を示す場としても大切で、ILCなど地域の大きな変化を考える参考にもしてもらえたら」とギャリー助教。郭さんは「来ていただいた方に趣旨を伝え、変化について考えてもらう手伝いをするのが自分の役目。気軽に訪れてほしい」と話していた。
午前10時~午後6時開場(16日は同4時まで)。ギャリー助教が常駐して来場者の質問に応じるほか、展示を手に取ったり観覧したりしながらの助教や来場者同士でのコミュニケーションも歓迎する。